問題点 2006 1 10

 チャートブック(日足チャート)を見ていると、
小型株において、不自然な形の日足チャートが増えたと思います。
 一般投資家が増えることは、株式市場にとってプラスですが、
それが、新たな問題点を作っていると思います。
 たとえば、注目していた銘柄の、日足チャートの形がよくなってきたとします。
ここで、一般投資家は、「買い」と判断するでしょう。
 翌朝、出勤前に、注文を出すと思います。
一般投資家は、仕事がありますので、
寄付き前の板情報を見ながら、適切な指値注文を出すことはできないでしょう。
そこで、成行き注文となるでしょう。
 ここで、問題が発生します。
こういう一般投資家が増えると、どうなるか。
つまり、成行き注文が増えると、どうなるか。
出来高の多い大型株ならばともかく、小型株では、
始値が、窓を空けて、高く始まるでしょう。
 これを見て、この銘柄を買いたいと思っていたデイトレーダーは、
あまりに高く始まったので、見送ることになるでしょう。
 その結果、窓を空けて高く始まっても、
日中の動きは、小動きで終始し、日足は、小さなコマのような形で終わるでしょう。
 問題点を整理しますと、一般投資家は、仕事があるので、
寄付き前の板情報を見ながら、適切な指値注文を出すことができないこと。
その結果、成行き注文が増えてしまう。
つまり、窓を空けて、高く始まってしまう。
それを見て、デイトレーダーやディーラーは、様子見となる。
そうすると、日中の動きは、小動きで終始し、日足は、小さなコマのような形となる。
これが、一般投資家が急増すると発生する問題点です。
 大量の成行き注文を、大型株では、うまく吸収できても、
小型株では、不自然な価格形成となってしまいます。
 大型株はともかく、小型株を買いたいと思っている一般投資家には、
投資信託を勧める時期が来ているように思えます。
 チャートブック(日足チャート)を見ていると、
小型株において、不自然な形の日足チャートが増えたと思います。

































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